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【ドラマ】日本でロマンチックすぎるドラマは古い?

2016-05-11 人民網日本語版 人民网日文版



中国で古沢良太(42)という名前を知っている人はあまり多くないかもしれない。しかし、脚本家の彼が手がけた作品は、ほとんど宣伝もされない状況下でも、日本ドラマファンに大好評となり、中国でも大ヒット。各作品がSNSなどで大きな話題となる。例えば、中国版にリメークされた「デート~恋とはどんなものかしら~」は、映画などの情報コミュニティサイト豆瓣で8.7ポイントを獲得。弁護士ドラマ「リーガルハイ」は第一期、第二期ともに同サイトで9ポイント以上を獲得し、表情豊かな主役の俳優堺雅人のスタンプも数多く製作されSNSで流行した。ドラマ以外に、古沢良太は映画の脚本も数多く手掛けており、「ALWAYS 三丁目の夕日」は中国でも広く知られている。

 

近く放送が予定されている中国版「デート~恋とはどんなものかしら~」は、中国版の脚本製作が現在進められている。このリメーク版の製作のため、古沢良太はわざわざ上海を訪れ、脚本製作を監督している。この機会を利用してこの70年代生まれの有名な脚本家である古沢良太を取材し、近年の日本ドラマのセールスポイントや脚本作業について取材した。創作への姿勢について、現実的なテーマを得意とする古沢良太は、「テーマ選びにこだわっている。社会やテレビ話題になっていることにわざわざ目を向けることはない。反対に、時代遅れのテーマを目新しくしてやろうと思ってやっている」と語った。


キーワードは「ユーモア」


ユーモアに富む人物設定やコメディタッチな古沢良太の作風が、「デート~恋とはどんなものかしら~」では特に発揮されている。「日本の恋愛をテーマにしたドラマは新鮮味がなくなっている。視聴者もそのようなテーマには免疫ができてしまった。個性あふれる性格の登場人物を設定することで、フレッシュ感を出して、視聴者の興味をそそるほか、社会的なリアリズムも考慮に入れている。日本では現在、恋愛に興味を持たず、結婚したくないと考える若者すら増えてきている」と古沢良太。しかし、同ドラマではポジティブな恋愛観が伝えられ、最終回で主人公の2人が結ばれることに関して、「過去の恋愛ドラマはロマンチックすぎた。それで、ドラマを通して、恋愛中に起きる悩みや心の痛みを表現したかった。主人公はそのような恋愛における障害を乗り越えて、最終的に相手と付き合うことを選ぶ。これこそが最もおもしろいところ」と語る。

 

古沢良太の脚本でキーワードとなるのが「ユーモア」。「デート~恋とはどんなものかしら~」では、日本人にしか分からない笑いのツボがたくさんつまっており、「中国版の製作で最も難しいのが中国人の笑いのツボをどのようにして盛り込むかという点」と古沢良太。

 


刑事ドラマや医療をテーマにしたドラマが日本で人気


日本ドラマというと今でも1990年代に中国でも大ヒットした「東京ラブストーリー」や「一つ屋根の下」を挙げる中国人は少なくない。その当時のヒット具合は、最近の韓国ドラマ「星から来たあなた」や「太陽の末裔」にも匹敵する。それから約20年を経て、日本で現在最も人気となっているのはどのようなタイプのドラマなのだろう? 古沢良太は、「どんなテーマが人気なのかは、僕もよく分からない。でも、刑事ドラマや医療をテーマにしたドラマは多くの日本人に好まれるのは確か」との見方を示す。

 

古沢良太自身も、弁護士や警察などをテーマにしたドラマの脚本を手掛けたことがあり、高視聴率をマークして来た。その典型的な例が「リーガルハイ」。しかし、意外だったのは、これらの職業に関する知識を、古沢良太はインターネットや本などから得ているだけである点で、実際に携わったことなどはないという。「あまりにも専門的すぎる内容の弁護士ドラマはおもしろみがない。脚本家として、ユーモアを盛り込みと社会のことをよく考えるようにしている。また、各職業をリアルに描くために、プロジェクトを始める時に、テレビ局はベテランの専門家チームを招き、脚本製作の全ての過程に参加してもらう。2-3話の脚本が仕上がるたびに、専門家チームに見てもらう」と、作品において、各職業がリアルに描かれているのは日本のドラマ製作のスタイルにあることを説明する。

 

「微妙な感情の表現」が日本ドラマの最大の特徴


「米国ドラマを見る人は、日本ドラマを見る人を軽蔑し、日本ドラマを見る人は韓国ドラマを見る人を軽蔑する」。以前は、そのような「食物連鎖」が中国の視聴者の間で存在していた。近年は韓国ドラマが大ブレークしている。最近、中国でも大きな反響を呼んだ『太陽の末裔』は日本でも放送が始まった。では、日本人の脚本家は、韓国ドラマや米国ドラマと比べた時、日本ドラマにはどこに魅力があると考えているのだろう? 古沢良太は、「日本ドラマの最大の特徴は、人物の微妙な感情が細かく描かれている点。また、ストーリーの糸口は小さいものの、多くの社会問題を反映している。日本ドラマは視覚効果に多くのお金を費やすことはないので、新しいことにチャレンジしたりすることができ、失敗も恐れない」と、「小さな力で大きな課題を克服できる」日本ドラマの強みを教えてくれた。

 

韓国では、脚本家は専門の教育を受け、脚本家としての登録も必要だ。古沢良太によると、日本でも脚本に関する専門的な教育がないわけではないが、最終的に脚本業界に入るための助けにはあまりならず、優秀な脚本家になるためには、生活における豊富な体験やたくさんの本を読むことが必要という。日本で脚本家を目指す場合、脚本コンテストに参加したり、脚本家に弟子入りするのが、デビューする機会となるという。


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